オオルリボシヤンマ

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2014/11/30 東京都産
F-2齢、オス
東京の多摩地方のとある池。元々は水田だったのかもしれない。ここではルリボシヤンマを確認している。小さくて樹林に囲まれた暗い池。
しかしここで掬ったヤゴを飼っているうちにどうも納得がいかなくなった。どうみてもオオルリボシヤンマの特徴が出てきたのだ。珍しいとはいえ、多摩地方にオオルリボシがいてもおかしくはない。しかしルリボシとオオルリボシは明瞭な棲み分けがみられ、オオルリボシは開放的な大きな池を好む。だからこんな環境にいるとは思えなかった。そこで最後まで飼育して確認することにした。

2015/1/18 東京都産
F-1齢、オス
2015/2/8 東京都産
F齢、オス
2015/2/8 東京都産
F齢、オス
野外より随分早めの4月21日、無事羽化した。結果は予想通りオオルリボシヤンマであった。
図鑑や限られた経験が必ずしも正しくないことを教えられた。
左:オオルリボシヤンマ、右:ルリボシヤンマ
オオルリボシでは頭部の複眼の後ろの外側に黄色条がでる。個体差があるかもしれない。
上:ルリボシヤンマ、下:オオルリボシヤンマ
これがいちばん確実な鑑別だろう。オオルリボシの方が下唇が明らかに長い(基部が後肢前端に届く)。
左:オオルリボシヤンマ、右:ルリボシヤンマ
尾部付属器もオオルリボシの方が長い。
この2種はマルタンヤンマにも似ており、同所的に棲息することもあるので、いずれ鑑別法を示したい。
 


Instar Year Day n
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